この記事では、クリニックで導入準備が進められているオンライン資格確認の顔認証付きカードリーダーについて解説していきます。
私のまわりのクリニックでは、パナソニックシステムソリューションズとキヤノンマーケティングの製品が人気です。
選ばれるポイントは省スペース
顔認証付きカードリーダーは受付に置いて使用することになります。
そのためクリニックではスペースを使う機種は歓迎されていません。
パナソニックシステムソリューションズとキヤノンマーケティングの製品が人気になっているポイントをあげてみます。
パナソニックシステムソリューションズ製品の特徴
オンライン資格確認制度の推進がはじまった当初からリストされていた製品(富士通Japan、パナソニックシステムソリューションズ、アルメックス)の中では、地面に接する面積が14.8cmx14.5cmと最小であっため人気でした。
またパナソニックシステムソリューションズ製品特徴は、カードリーダー端末を直接レセコン端末と接続することができる点です。
他社製品の場合、カードリーダー端末とレセコンの間に別途資格確認端末が必要になります。
キヤノンマーケティング製品の特徴
現在リストされているカードリーダー5種のうち、地面に接する面積が最小(9.8cm × 18cm × 24.2cm)になっており、特に受付が狭いクリニックでは人気となっています。
また、操作部は取り外し可能になっているため、背の小さなお子様や車椅子の方などでも資格確認の操作がしやすくなっています。
アルメックス製品の優位性は?
リストの中で、アルメックスの製品は地面に接する面積が35.4cm × 17cm × 13.9cmと多くなっていますが、一方で紙の各種証明書等の読み取りが可能という他社製品にはない強みがあります。
各種証明書等の確認が多いクリニックでは有用性が高い機種となりそうです。
2022年9月までの申し込みを推奨されています
オンライン資格確認は、2023年4月からの導入が原則義務化されています。
導入までは端末申し込み(納品まで3〜4ヶ月)、レセコンとの連携作業が必要になります。
直前になるとオンライン資格確認端末とレセコンとの接続を請け負うベンダーへの申し込みが集中する可能性があることから、2022年9月までの端末申し込みが推奨されています。
出典:日本医師会「オンライン資格確認の進捗状況について」P9
参考:顔認証付きカードリーダー 5社製品の概要
富士通Japan
- 寸法:167 x 230 x 196mm
- 画面サイズ:5インチ
- 保守:5年間無償補償
- 紙の各種証明書等の読み取り:不可
パナソニックシステムソリューションズ
- 寸法:14.8cmx14.5cmx27.6cm(突起物のぞく)
- 画面サイズ:7インチ
- 保守:5年間無償補償
- 紙の各種証明書等の読み取り:不可
アルメックス
- 寸法:35.4cm × 17cm × 13.9cm
- 画面サイズ:8インチ
- 保守:無償保証期間終了後は別途有償(月額2,500円)
- 紙の各種証明書等の読み取り:可能
キヤノンマーケティング
- 寸法:9.8cm × 18cm × 24.2cm
- 画面サイズ:5インチ
- 保守:5年間無償補償
- 紙の各種証明書等の読み取り:不可
アトラス情報サービス
- 寸法(ディスプレイ横向き時):26.8cm × 18.9cm × 35.6cm
寸法(ディスプレイ縦向き時):18.3cm × 18.9cm × 39.7cm - 画面サイズ:10インチ
- 保守:5年間無償補償
- 紙の各種証明書等の読み取り:不可