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クリニックにキャッシュレス決済(クレカ・QR決済)導入は必要?

最近はクリニックの支払いでもクレジットカードやQR決済などのいわゆるキャッシュレス決済を導入する先が増えていました。

今後、開業を考えている先生にとってもキャッシュレス決済を導入するかどうかは検討事項の一つではないでしょうか?

このページではクリニックにクレジットカード決済を導入するメリット・デメリットについて考えていきます。

キャッシュレス決済の利用率

経済産業省「キャッシュレス支払額及び決済比率の推移」

上記は経済産業省が公表しているキャッシュレス支払額と決済比率の推移です。

会計のうち3割はキャッシュレス決済が利用されていることになります。

次に、医療機関でのキャッシュレス決済の導入状況についてのデータを見てみましょう。

無床診療所のキャッシュレス決済導入状況

  • 未導入:1,694施設(90.2%)
  • 導入済:184施設(9.8%)

日本医師会「医療機関におけるキャッシュレス 決済に関するアンケート」

こちらのデータは、日本医師会が令和元年(2018年)7月24日 ~ 9月23日に実施したアンケートの結果です(調査対象:171,904 名、回答数:2,695 件)。

このデータによると、キャッシュレス決済を導入している無床診療所は10%未満となっています。

会計の3割がキャッシュレス決済となっている現状と照らし合わせてみると、クリニック側の対応は遅れている印象を受けます。

では、次はキャッシュレス決済のメリットとデメリットを見てみましょう。

今キャッシュレス決済を導入するメリット

  • 国の推進やコロナ禍による需要の高まり
  • 医師会員向け手数料1.5%のサービス開始
  • 競合クリニックとの差別化
  • 精算時のミス防止
  • 現金保有リスクの減少

キャッシュレス決済のデメリット

  • 収入の減少(手数料分)
  • 入金反映までのロスがある
  • 支払い方法の増加による事務の手間増

まとめ

以上、クリニックにキャッシュレス決済(クレカ・QR決済)導入は必要?でした。

医療機関のデータを見てみると、まだまだキャッシュレス決済を導入している先は少ないため、急いで導入する必要はないでしょう。

一方で、利用者側のキャッシュレス比率は確実に上がってきていますし、今後も増えていくことが予想されます。

ある日近くに競合のクリニックができてしまった!競合のクリニックがキャッシュレス決済を導入した!となれば、一部の患者さんが取られてしまうリスクはあります。

以前に比べて導入しやすい環境は整ってきていますから、キャッシュレス決済について検討してみてはいかがでしょうか?

  • この記事を書いた人

ソラ

医科のクリニックを中心にトータル200件以上の集患コンサルティングに携わってきた経験をもとに情報発信を行っています。


今後人口が減少していく日本において、クリニック間での患者さんの取り合いはさらに激しくなることが予想されます。


当ブログの情報がお役に立てれば幸いです。

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